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44マグナムってバンドは音楽そのものも、またゴシップでも話題や噂のつきないバンドだった。

そんな中でも、最もファンを動揺させたのは、3rdアルバム「ACTOR」発表の2年後、87年の路線変更ではないだろうか。

“ヘヴィメタルはもうダサい”“時代じゃないから演ってられない”と言い放ち、ダンサブルなポップロックへと姿を変え、

4thアルバム「LOVE OR MONEY」を発表したのだ。その当時のファンの落胆とブーイングは本当に尋常じゃなかった。



冷静に考えたらミュージシャンだって人間だ、そういう事があっても不思議ではないのだが、若いファンには辛かったろう、

オレも少なからずショックだった。初期のライヴのMCでは“ヘヴィメタルはお前達にかかってるんだゼ～”と言ってたのに!



路線変更は急に決まった事ではなかったらしい。

後にギタリストの広瀬“Jimmy”さとしが3rdアルバムについて、“スピリットが腐った”と表現し、語っている。

確かにそうだ、オレ個人も3rdアルバムにはちょっとがっかりさせられたからね。そういった精神的な部分がダイレクトに

音に出てしまうバンドなのだ。逆に言えば正直なバンドとも言える。オレも気まぐれだし、流行に乗っていたいって部分は

よく分かる話だとも思った。その時カッチョいい事を演りたいよな。BOφWYとかの時代だったからグラつくのもわかる。



それでも彼等は4枚目もハードロック路線で続行しようとしていた時期もあったのだ。

そして最高傑作と言って過言でないクオリティのデモテープを録音していた...。それが本作、幻の4th『STILL ALIVE』だ。





CD 1枚

商品番号： ycd-cds-170626126002